「似合う」を、もう一度取り戻せる服

「似合う」を、もう一度取り戻せる服

先日の秋田OPAさんでのポップアップで、お客様が

「エイルの洋服に救われました」と言ってくださいました。

『モデルさんが素敵なのはわかる。  
でも、同じ服を自分が着ても、ただ着られるだけじゃなくて、"ちゃんと似合う"のが不思議。  
まるでマジックみたい』と。

試着室のカーテン越しに、『かわいい…』と小さな声が聞こえてきて、
出てきたあとも、鏡を見ながらうれしそうにされていて、

「私が着ても、素敵ですよね」  
「ちょっと細い時の自分を思い出す」


そう言って、何度も鏡を見て、笑顔になって。
そして最後に、また「ありがとう」と。

私だけが聞かせてもらうのがもったいないと感じるくらいの言葉でした。

エイルに関わるすべての人たち‥
工場の職人さん、生地屋さん、パタンナーさん、付属屋さん、  
みんなに録音して聞いてもらいたいと思うくらいで、思わずお客様にもそう伝えてしまいました。

そして、今日もしこのブランドが終わったとしても、  
後悔はないと思えるくらい、満たされた気持ちになりました。



年齢を重ねて、体型が変わると、  
若い頃に着ていた服は、どこか似合わなくなる。  
これはきっと、多くの人が経験することだと思います。

だからといって「年相応」のブランドに行くと、  
今度は高級すぎて生活スタイルに合わなかったり、サイズや色がしっくりこなかったりして、  
結局、何を着ればいいのかわからなくなる。

そんな声を、これまで何度も聞いてきました。

今回出会ったお客様も、そんなことをお話してくれました。


エイルの服は、秋田県で丁寧に作っています。  
生地も、長く着られるものを選んでいます。

そして洋服のサイズ設計にも
ポイントがあります。

それは、
体型を無理に変えるのではなく、  
今の身体に合わせて、自然に整うように

締めるところは締めて、  
でも苦しくなくて、  
隠したいところは隠しながら、  
ちゃんと女性らしいラインが出るように。

その人に合わせて、シルエットが完成するように設計しています。
(逆に普段フリーサイズが大き過ぎるSサイズの方にも合うような設計です。)

『マジックみたい。なんでですか?』
とご質問いただいたのに、しっかりと理論的なお答えができなかったので、反省して、
分析しました。
それはまた別の機会に書いてみたいと思います。


エイルは、
ただ「可愛い服」でも、  
ただ「着やすい服」でもなくて、
今の自分を、ちゃんと素敵に見せてくれる服。


若い頃の自分に戻るわけじゃない。
でも、「今の自分もいいな」と思える服。

鏡を見るのが少し楽しみになったり、  
背筋が伸びて、気持ちが晴れやかになったり。
そんな小さな変化が、  
その人の一日を少しだけ明るくする。

エイルが届けたいのは、服そのものだけではなく、  
着た人の気持ちが少し前を向くような体験なのかもしれないと、改めて感じました。

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